うまく書けなくて、いい
心の整理をしたくても、「うまく書けないから」と手が止まる人がいます。
書き出すことには意味がある、と分かっていても、いざ書こうとすると、何をどう書けばいいか分からない。まとまらない。こんな文章でいいのか不安になる。そうやって、書く前に諦めてしまう。
でも、うまく書けなくて、いいんです。むしろ、うまく書こうとしないほうが、心の整理には向いています。
きれいな文章は、整えられた後の姿
そもそも、心の中はきれいに整っていません。
いくつもの気持ちが同時にあって、矛盾していて、順番もばらばらで、言葉になる前のもやもやがたくさんある。それが自然な状態です。
なのに、いざ書こうとすると、私たちは「ちゃんとした文章」にしようとしてしまいます。起承転結をつけて、筋を通して、他人が読んで分かるように。でも、それは整理が終わった後の姿であって、整理する前にそれを求めると、書けなくなって当然です。
きれいに書けないのは、あなたの心がまだ整理されていないからです。それは悪いことではなくて、むしろ「今から整理しよう」としている、正しい入り口にいるということです。
大事なのは、出すこと
心の整理の最初の段階でやるべきなのは、うまく書くことではなくて、とにかく出すことです。
順番がばらばらでもいい。同じことを何度書いてもいい。「なんかもやもやする」しか書けなくてもいい。「うまく言えないけど」で始まってもいい。矛盾していても、途中で終わっていても、いいんです。
頭の中にあるものを、そのままの形で外に出す。整えるのは、そのあとの仕事です。
料理でたとえるなら、まずは冷蔵庫の中のものを全部テーブルに出す段階です。何が使えるか、どう組み合わせるかは、出してみないと分かりません。出す前から「きれいに並べなきゃ」と思っていたら、いつまでも冷蔵庫を開けられません。
整えるのは、こちらの仕事
私がこのサービスで引き受けているのは、この「整える」部分です。
だから、相談を書いてくれる人には、うまく書いてもらう必要がありません。むしろ、飾らずに、思ったことをそのまま書いてもらうほうが、本当のところが見えて、整理しやすくなります。
きれいにまとまった相談より、「うまく言えないんですけど」と前置きされた、ごつごつした文章のほうが、その人の本当の悩みが滲んでいることが多い。整える側からすると、そういう文章のほうがありがたいくらいです。
だから、書き出すのが苦手でも、心配しないでください。うまく書けないことは、心の整理の妨げにはなりません。
出してさえもらえれば、あとはこちらで整えます。
うまく書けなくて、いいんです。
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