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EF接合と水との戦い ― 現場でやっている実際の段取り

水道配水用ポリエチレン管のEF接合(電気融着)について、教科書には「水分は厳禁」と書かれています。実際にやってみると、この一行がどれだけ重いかが分かります。今回は、その水とどう付き合っているかという話です。

雨の日は本当は作業厳禁

EF接合は、継手に埋め込まれた電熱線に通電して樹脂を溶かし、管と一体化させる方法です。融着面に水分があると、そこが弱点になります。だから雨天の作業は、原則として厳禁です。

とはいえ、工期がある。そこで養生をします。きちんとやるならテントを張ります。ただ正直なところ、私は面倒くさがりなので、大きいビーチパラソルを使っています。接合部の上に差して傘にする。融着する範囲を濡らさないという目的だけを見れば、これで足ります。設置も撤収も一人でできて、掘削溝の縁に立てられる。テントを組む手間と時間を考えると、こちらのほうが現実的な場面は多いです。

もちろん、風の強い日や本降りの日はこれでは足りません。そこは状況を見て判断することになります。

やっかいなのは雨より地下水

上から降ってくる水は、覆えば止まります。本当にやっかいなのは、下から来る水です。

地下水がある現場では、まずポンプで水位を下げます。それ自体は当たり前の作業です。問題は、その後の段取りにあります。

その日の作業は、終了までに埋め戻しを終えなければいけません。となると、翌日に続きをやるとき、前日に布設したパイプの中には地下水が入っています。管の中に水が溜まった状態です。この水を抜いて、しかも管内が乾くまで待たないと、次の接合に入れません。

「掘ったらまず蓋を開ける」

ここで段取りの差が出ます。

朝、掘削してパイプの端が出てきたとします。このとき、すぐに蓋(管端のキャップ)を開けて水を抜き始めるか、それとも他の準備を先にやってから開けるか。

やるべきことは前者です。理由は単純で、水は抜いた瞬間に乾くわけではないからです。水を抜いてから、管内の水が切れるまでには時間がかかります。接合の段取りが整ってから蓋を開けると、そこから水切れを待つ時間が丸ごと待ち時間になります。先に開けておけば、他の準備をしている間に水が切れていきます。

だから私は、掘ってパイプが出たらまず蓋を開けます。そして、これをさっさとやる人を見ると、分かっている人だなと思います。作業の速さの差は、力や器用さより、こういう順番の判断で出ることが多いように感じます。

それでも水は完全には切れない

正直に書きます。融着で一番怖かったのは、この水切れの場面です。

管内の水を抜いても、ほんのわずかな水は、なかなか切れません。少しずつ、じわじわと来る。完全に乾くのを待ちたいところですが、いつまでも待っていられない。工程がある。

それで、やってしまったことがあります。最後の通水テストもきちんと通り、結果として問題はありませんでした。それでも、あの状態で接合したことは、今でも怖かったと思っています。融着は目に見えない部分の品質なので、通ったから正しかったとは言い切れません。

これを読んでいる方に「大丈夫だからやっていい」と言うつもりは、まったくありません。むしろ逆です。そういう状況に追い込まれないための段取りこそが本題だということが、あの経験でよく分かりました。朝一番に蓋を開けるのも、ポンプの位置を先に決めておくのも、結局はその一点のためです。

鋳鉄管との違いは慣れれば消える

EF接合そのものは、ダクタイル鋳鉄管の接合とはやり方がまるで違うので、慣れないうちは戸惑うかもしれません。ゴム輪を入れて挿し込む作業と、樹脂を溶かして一体化させる作業では、気をつける点が別物です。

ただ、慣れればどうということはありません。手順自体は決まっていて、コントローラが管理してくれる部分も多い。難しさは技術ではなく、現場の条件をどう整えるかに集約されます。水をどう遠ざけるか。それだけです。

ポリエチレン管の呼び径と外径の対応は鋳鉄管とまったく別の体系なので、材料を確認するときは寸法検索ツールを使ってみてください。呼び径50〜200mmに対応しています。

※本記事は運営者個人の経験と工夫を書いたものです。ビーチパラソルによる養生を含め、記載内容は正式な施工方法を示すものではありません。実際の施工では、必ずメーカーの取扱説明書およびPOLITECの施工要領に従い、雨天時・湧水時の規定手順を守ってください。

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