現場のやり方の話です。答えが出ていないことについて書くので、結論めいたものは出てきません。
やり方は人によって違う
配管の作業に限らず、現場のやり方は人によって違います。というより、違わないものを探すほうが難しい気がします。
掘り方、道具の置き場所、段取りの順番、寸法の取り方。どれも人それぞれで、しかも本人はそれが普通だと思っています。
やり方が違って怒られた記憶も、どこかにあるような気がします。「そうじゃない」と言われる。言われた側からすると、なぜそれが駄目なのかは必ずしも説明されません。
できる人のやり方は、できる人のやり方
ここで考えてしまうことがあります。
たとえば、入ってきたばかりの非力な人が、穴を掘るとします。そこでベテランと同じような効率のいい掘り方ができるかといえば、できないと思います。どれだけ効率のいい方法でも、それを実行するだけの力や体の使い方が伴わなければ、その通りには動けません。
つまり、できる人のやり方は、できる人だからこそ成立している面があります。「このやり方が正しい」と示されても、それをそのまま真似できるとは限らない。
逆に言えば、できる人のやり方には、やはり理由があるのだとも思います。長くやってきて残っている手順は、どこかで無駄が削られている。自分が誰にも教わっていない独自のやり方でいい、とは言えません。
だから難しい
どのやり方がいいのか、正しいのか。この判断は難しいと思っています。
正解が一つあって、そこから外れたものが間違いだという構図なら簡単です。でも実際には、その人の体力、経験、現場の条件によって、最適な方法は変わります。同じ答えを全員に当てはめられません。
この問いに、私はまだ答えを持っていません。ただ、考え続けることには意味があると思っています。
数字については答えが出せる
やり方に正解を出しにくい一方で、数字については正解が出せます。
切管の寸法をいくつにするか。ライナが何本必要か。これは条件が決まれば答えが一つに決まります。体力や経験に左右されません。
ここが、ツールを作る意味だと思っています。やり方の巧拙は人によって差が出るとしても、計算の答えは誰がやっても同じにできる。新人でもベテランでも、測って入力すれば同じ数字が出る。差が出る余地をなくせる部分は、なくしてしまったほうがいい。
そのぶん、判断や段取りといった、人によって差が出る部分に頭を使えるようになる。そういう分担ができればいいと考えています。
ツールを作った経緯についてはなぜ切管の計算ツールを作ったのかにも書きました。
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